はじめに
皆さん、仕事をしているなかでこのような疑問を抱いたことはありませんか??
「なぜ、ここまで身を粉にして働かなければならないのだろう」
「賃金も少ないのに、どうして残業をしてまで会社に尽くしてしまうのか」
現代の日本では、「経営者の目線を持って働こう」という意識がビジネスの正解とされがちです。
しかし、どれだけ会社のために意識を高く持って働いたところで、私たちの手元のお金が増えるわけではありません。増えるのは、終わりのない無駄な仕事ばかり。
「効率化が進めば楽になる」と言われながら、実際には効率化した分だけ新しい仕事が詰め込まれ、最終的には潰れてしまうのが関の山です。
これでは生産性を上げろと言われても無理に決まっています。本来、生産性が上がったのであれば、その分休みを多く取れるようにするべきではないでしょうか。
今回は、私たちがなぜこれほどまでに報われない働き方を強いられているのか、歴史の転換点である「産業革命」まで遡り、労働者のあり方について調査してみました。
1. 産業革命とはなにか
私たちが日常的に使っている「労働者」という生き方のルーツは、18世紀後半にイギリスから始まった「産業革命」にあります。
それまでの時代は、職人が自分の手と道具を使って、時間をかけてものづくりをしていました。しかし、蒸気機関などの「機械」が登場したことで、工場での大量生産が可能になります。
この歴史的変化は一見、人類の生活を豊かにした素晴らしい進歩のように思えます。しかし、これこそが「時間を切り売りして働く人間(労働者)」を大量に生み出し、現代の過酷な労働環境の土台を作るきっかけとなったのです。
2. 資本主義の構造
産業革命と同時に加速したのが「資本主義」の仕組みです。この構造は、大きく2つの登場人物に分かれています。
- 資本家(経営者): 工場や機械などの「生産手段」を持っている人
- 労働者: 自分の「労働力(時間と身体)」しか持っていない人
資本主義の目的は、資本を投下して「利益を最大化すること」です。経営者の目線からすれば、利益を増やすための最も簡単な方法は「コスト(人件費)を抑え、できるだけ長く働かせること」になります。
どれだけ労働者が真面目に効率化を達成しても、その果実(利益)の大部分は資本家に吸収される構造になっています。これが、「意識を高く持って働いてもお金が増えず、仕事だけが増えていく」という理不尽な現象の正体です。
3. ブラック企業は治安悪化の原因になる
この資本主義の歪みが極限まで進行した現代の姿が、いわゆる「ブラック企業」です。
過酷な長時間労働や不当な低賃金で労働者を搾取するブラック企業は、単に一企業のモラルの問題に留まりません。社会全体の「治安悪化」を招く深刻な原因になります。
人間は、心身ともに余裕がなくなると他者を思いやる優しさを失っていきます。生活の困窮や精神的な孤立は、社会への不満を募らせ、犯罪の増加や家庭環境の崩壊といった形で地域全体の治安を蝕んでいくのです。労働者を大切にしない社会は、結果として社会全体の安全や平穏を自ら崩壊させていくことになります。
4. 労働者の権利の獲得 -換えのある部品だった-
産業革命期の初期、労働者はまさに「工場の機械を動かすための、換えの利く部品」として扱われていました。劣悪な環境で、子供から大人までが休みなく働かされ、倒れたら次の人間を補充すればいいという非情な時代があったのです。
しかし、人間は部品ではありません。
あまりの理不尽さに耐えかねた労働者たちは、やがて手を組み、声を上げ始めました。これが「労働組合」の誕生であり、「労働者の権利」の獲得への第一歩です。「1日8時間労働」や「有給休暇」といった現代の当たり前は、かつて部品扱いされていた労働者たちが、血のにじむような闘いの末に勝ち取ってきた歴史の遺産なのです。
おわりに
ここまで歴史を振り返ってみると分かることがあります。
1日8時間は一世紀以上前の基準です。なぜ、AIが発達した今そこまで働く必要があるのでしょう?
生産性を求めすぎるときりがありません。どこかで天井は決めるべきなのではないのでしょうか?
目標としていることが終了したなら8時間労働も必要ありません。終わった時点で終了です。それで、いいのではないのでしょうか?
経営者でなければどれだけ仕事をしたところで給料が増えるわけではありません。むしろ無駄になるだけです。ただ、搾取されているだけなのです。
生産性が上がった分、私たちはもっと休み、心に余白を持つべきです。 もし今、あなたが過酷な労働に苦しんでいるのなら、「仕組みの罠」に嵌められているだけかもしれません。まずは自分が「換えの利く部品」として扱われていないか立ち止まり、自分自身の身を守るためのセルフケアと、労働者としての正当な権利を意識することから始めてみませんか。
ということで、今回の記事は終わりです。
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