「なぜ、私はこのサイトに『日々是好日』(ひびこれこうじつ)と名付けたのか」

 「日々是好日」――この禅語について、皆さんも色々なところで聞いたことがあるでしょう。2018年に話題となった同名の映画のタイトルにもなりました。

 この言葉は、本来、禅の古典に基づき音読みで「にちにちこれこうじつ」と読むのが正式です。しかし、現代では「ひびこれこうじつ」という訓読みでの呼び方も広く親しまれています。本サイトでは、親しみやすさを込め、主に「ひびこれこうじつ」としてこの言葉の意味を探求していきます。

 この言葉には、現代社会で生きる私たちの「心の安定」に直結していると私は思います。

 出典は、禅宗の二大公案集の一つ『碧巌録(へきがんろく)』の第六則であり、のちに『無門関(むもんかん)』にも収められた有名な問答です。

 この言葉は、禅僧・雲門文偃(うんもんぶんえん)が、過去や未来といった分別(ふんべつ)を一切捨てた「今ここ」の境地を問われた際、自ら「日々是好日」と答えたという有名な問答に由来します。

 これは、「良い日も悪い日もなく、目の前にあるすべての日を、ただそのまま受け入れなさい」という、分別を離れた絶対的な受容の哲学を示しています。そして、この哲学は茶道のなかでも重要な「一期一会」にも繋がります。

 この複雑な社会で心身のバランスを崩した経験から、この禅語が示すように「毎日毎日を受け入れ、丁寧に楽しく生きること」をモットーにしたのです。その考えを世間へと発表するために当サイトを『日々是好日、私の楽しみ.』と名付けました。

 禅の思想が説く「世界との向き合い方」を、専門である日本美術史の知性と心の哲学(心理学)を通して探求します。

 この考察が、あなたの日常を深く、豊かに彩る一助となれば幸いです。

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