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日本美術史調査研究コトハジメ『未来へつなぐ日本の宝。文化財の「種類」と「記号」の基礎知識』

1. はじめに:文化財は「先人からのプレゼント」

「文化財」って聞くと、なんだか難しそうですよね。 でも、本当はとってもシンプル。それは、大昔の人たちが

「これ、すごくいいものだから、未来の人たちにも見せてあげたい!」

と思って大切に残してくれた、素敵なプレゼントのことなんです。


2. 「日本の宝物」は大きく分けて6種類

一言で「宝物」と言っても、形があるものから、目に見えないものまでいろいろあります。

参照:文化庁「文化財の体系図

宝物体系図の詳細リスト

  • 形があるもの(有形文化財): お寺の建物、仏像、古い絵画など。
  • 技(無形文化財): 歌舞伎や、美しい器を作る職人さんの技。
  • 昔ながらの暮らし(民俗文化財): お祭りや、その土地独特の着物や道具。
  • 歴史の跡や自然(記念物): お城の跡、美しいお庭、珍しい動物や植物。
  • 美しい風景(文化的景観): 棚田や、人々の暮らしが作り出した景色。
  • 古い街並み(伝統的建造物群): 京都や金沢のような、歴史ある家並み。

3. 「特にすごい宝物」を見分けるための記号

展覧会のチラシをじーっと見てみてください。名前の横に、不思議な「マーク」がついていることがあります。

指定記号
国宝
重要文化財
重要美術品

このマークを見つけたら、「あ、これは国が認めた特別な宝物なんだな!」と思って、いつもより少しだけゆっくり眺めてみてください。


4.実地調査:倶利迦羅不動寺の場合

ここで、私が先日訪れた、石川県の「倶利迦羅不動寺」を例に挙げよう。

倶利迦羅不動寺_山頂本堂境内図
手向神社石堂神殿_正面①
手向神社石堂神殿_正面②
手向神社石堂神殿_内部

本当は看板の写真を載せたかったのですが、影が気になるため、手向神社石堂神殿_正面①の画面右側にある案内看板に書かれている文字情報のみを表示します。

看板の内容を分かりやすく解説】

  • 名称: 手向神社 石堂神殿
  • 造営: 慶長19年(1614年)
  • 寄進: 前田利常公(病気平癒の祈願)
  • 特徴: 越前勿谷石(えちぜんふくたにいし)製の精密な造り

この建造物の見所

パッと見は立派な木造の祠(ほこら)。

でも、実はこれ、まるごと全部『石』なんです!

400年前の職人さんが、柔らかい石(越前勿谷石)を使って、木造の美しさを永遠に閉じ込めたタイムカプセルなんですよ。


〇最後は倶利迦羅不動寺のデータの詳細です。

倶利迦羅不動寺 寺社データ

項目内容
正式名称高野山真言宗 別格本山 倶利迦羅山不動寺
山号高野山
宗派高野山真言宗
寺格別格本山
本尊倶利迦羅不動明王
開山812年(弘仁3年)
所在地(山頂本堂)石川県河北郡津幡町倶利伽羅リー2
所在地(鳳凰殿)石川県河北郡津幡町竹橋ク128
位置(山頂本堂)北緯36度39分48.7秒 東経136度48分56.1秒
主な札所北陸不動霊場第24番、北陸白寿観音霊場第番、北陸三十三ヵ所観音霊場特番

参照

ウィキペディアフリー百科事典 「倶利迦羅不動寺」

住所

施設名Googleマップ登録住所
倶利迦羅不動寺 山頂本堂〒929-0413 石川県河北郡津幡町倶利伽羅リ-2
倶利迦羅不動寺 鳳凰殿〒929-0414 石川県河北郡津幡町竹橋ク-128

参照

Googleマップ

倶利迦羅不動寺 指定文化財一覧

No名称種別指定年月日員数作者等
1長楽寺跡史跡1963年(昭和38年)5月10日
2羅漢像絵画1965年(昭和40年)11月1日1幅呉偉
3十一面観音菩薩像絵画1967年(昭和42年)11月29日1幅
4古文書・頼朝下文古文書1965年(昭和40年)11月1日1通
5手向神社石堂神殿建造物1998年(平成10年)4月20日1棟
6倶利迦羅権現石殿 附石段建造物1998年(平成10年)4月20日1括
7阿弥陀如来像彫刻1967年(昭和42年)11月29日1体(伝)源信
8倶利迦羅長楽寺文書古文書2018年(平成30年)9月20日1括

参照

指定文化財 – 津幡町ホームページ(生涯教育課)


5. おわりに

文化財を知ることは、昔の人たちの「心」に触れることです。 次にどこかへお出かけしたときは、ぜひこの「マーク」や「種類」を探してみてください。きっと、いつもの景色がもっとキラキラして見えるはずですよ!

日本美術史調査研究コトハジメ『未来へつなぐ日本の宝。文化財の「種類」と「記号」の基礎知識』

アイキャッチ画像の参照元

神社とお寺の虎の巻-寺社めぐりの旅に出かけてみませんか-

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